寝具コラム by Matt Rochow2024年1月7日読了目安時間: 12

上級睡眠健康指導士監修】マットレスの硬さのおすすめは?自分にぴったりのマットレスの選び方をじっくり解説

マットレスの硬さを確かめるには、実際に寝転んで納得できるまで試してみるのが理想です。しかし、オンラインでの購入が主流になった昨今、寝心地を実際に体験することが難しいという人も少なくないでしょう。

この記事では、自分に合うマットレスの硬さの選び方や、マットレスの種類ごとの特徴、そして失敗しにくいマットレスの選び方について上級睡眠健康指導士でコアラマットレス社員の石川が解説します。

スプリングマットレスとは?

自分にぴったりの硬さのマットレスを見つけるにはどうすればいいの?と不安を感じている人にきっと役立つガイドです。マットレスという決して安くないショッピングを後悔しないためにも、ぜひ活用してください。

 

3つの角度からチェック。マットレスの硬さの選び方

マットレス選びにおいて「かたさ」は重要なチェックポイントです。しかし、自分にぴったりの硬さのマットレスとはどのようなものなのでしょう。実は理想の硬さのマットレスを選ぶには、以下の3つの観点から検討する必要があります。

①体重を基準に選ぶ

②寝姿勢から選ぶ

③好みや慣れから選ぶ

この3つの角度から総合的に検討して、自分に最適なマットレスの硬さを判断してください。

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①体重を基準に選ぶ

まずはじめに確認したいのは体重です。目安となるBMI値(Body Mass Index / ボディ・マス指数)は、このサイトで簡単に計算できます。

体重 BMI値 マットレスの硬さ
標準より多い 25以上 硬め
標準 18.5~25未満 普通
標準より少ない

18.5未満

柔らかめ

 

一般的に、BMI25以上の人はマットレスに体が沈み込みやすいため、反発力がある硬めの素材がおすすめ、また標準値より体重の少ない人は、体が沈み込みにくいことから柔らかめの素材が適しています。

 

②寝姿勢をもとに選ぶ

横向きで寝ることが多いなら、柔らかめのマットレスをおすすめします。

その理由は、横向きになった姿勢の場合、背骨がまっすぐ一直線になるのが理想的だからです。硬いマットレスを使っていると、肩や腰など体の突出した箇所が沈み込まないために背骨が曲がり、不自然な寝姿勢になってしまいます。

柔らかいマットレスを使えば、肩や腰が適度に沈み込み、背骨が一直線に伸びた理想的な寝姿勢に近づきます。

 

③好みや慣れから選ぶ

マットレス選びでは、個人の好みと慣れが大きく影響します。マットレスの寝心地は非常に個人的なもので、これまで使ってきたマットレスの硬さや感覚に左右されます。

似たような体格でも、必ずしも同じ硬さのマットレスを快適だと感じるわけではありません。現在使っている寝具にとくに不満がないのなら、似たような硬さのマットレスを選ぶのもいいでしょう。


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マットレスの理想の硬さとは?

理想的なマットレスの硬さを判断するには、以下の3つのポイントをしっかり確認しましょう。

①マットレスと腰の間にスペースがない

②腰が沈み込まない(背骨が自然なS字カーブ

③適度に寝返りできる

 

①マットレスと腰の間にスペースがない

一つ目のポイントは、マットレスと腰の間に空間があるかどうかです。もし背中が隙間なくぴったりフィットしているなら、体の重みがマットレス上で均等に分散されていることになります。

硬い床の上に横たわると、肩や腰など体の突出した部分だけが床に触れており、背中はアーチ状に浮き上がっていますが、これが体圧が正しく分散されていない状態です。体圧を適切に分散するためには、柔らかいマットレスを使う必要があります。

 

②腰が沈み込まない(背骨が自然なS字カーブ)

マットレス選びの重要なポイントのひとつは、腰が沈み込まないことです。正しい寝姿勢は、立っている姿勢そのまま横になった状態です。体の各部位のなかで腰が最も重いため、柔らかすぎるマットレスだと腰が沈んでしまいます。

そうなると腰に負担がかかり、腰痛の原因にもなりかねません。特に、低反発のウレタンマットレスは注意が必要です。①で説明した「体圧分散」のためには柔らかいマットレスを選ぶ必要がありますが、柔らかいだけでは、腰が沈み込んでしまうというリスクもあるのです。

 

③適度に寝返りできる

睡眠時には体のうっ血を防ぐため、適度な寝返りが必要です。また、必要以上に腰が沈み込むのを防ぐために、マットレスにはある程度の「弾力性(硬さ)」も必要です。柔らかすぎるマットレスでは、睡眠時に必要な適度な寝返りを打つことができません。

 

「硬い」or「柔らかい」、結局どのマットレスを選べばいい?

理想のマットレスは、適度な硬さと柔らかさを併せ持つものです。結論を言えば「硬さと柔らかさを両立」したマットレスを選ぶのがおすすめです。これについては、後ほど「ほどよい硬さのマットレス|迷っている方におすすめ!」で説明します。

低反発と高反発を組み合わせた独自開発のウレタンフォームで、硬すぎず、柔らかすぎない、ちょうどいい硬さを実現した、オリジナルコアラマットレス®️

 

【マットレスの素材別】硬さを比較

以下の表は、マットレスの素材について硬い順番に並べたものです。

種類 硬さ 体圧分散性 弾力性
高反発ファイバー 硬め
ボンネルコイル 硬め
高反発ウレタン 硬め
ラテックス 中程度
ハイブリッドウレタン 中程度
ポケットコイル 中程度~柔らかめ
低反発ウレタン 柔らかめ

※この表はあくまで目安です。製品によって差があることをご了承ください。

 

一般的に、硬めのマットレスは体圧分散性に劣る傾向にあり、反対に柔らかめのマットレスは弾力性に劣る傾向があります。中程度の硬さのマットレスは、体圧分散と弾力性に優れています。

マットレスの種類についてさらに詳しく知りたい人は、マットレス8種類の特徴やメリット・デメリットを解説!後悔しない選び方とはをご覧ください。

なお、マットレスの硬さが本当に自分に合っているのかどうか実感するには、少なくとも数週間必要です。店舗で試してみたときにはよかったのに、実際に使ってみるとどこか気になる、というのはこのような理由によります。

じっくり試してから決めたいという場合には通販もおすすめです。コアラマットレス®️なら、120日間自宅でじっくり試すことが可能です。

硬めのマットレス|標準体重より多い人におすすめ

硬めのマットレスは、基本的には標準より体重の多いがっちりとした体格の人におすすめです。華奢(きゃしゃ)な体格にはあまり向きません。

 

高反発ファイバー|もっとも硬い

マットレスの中でもっとも硬いのが高反発ファイバーのマットレスです。

下からサポートする力が強く、寝返りしやすいのが特徴です。ただし、体が沈み込む感覚はほとんどないため、寝転んだ際に体とマットレスの間に空間ができないよう工夫が必要です。

大柄な人におすすめのマットレスですが、横向き寝が好きな人にとっては、肩の部分が窮屈に感じるかもしれません。

 

ボンネルコイル|フィットする感覚はあまりない

コイルが連結された構造になっており、マットレスの面全体で体を支えます。そのため、体にフィットする感覚はあまりありません。高反発ファイバーと同様に、体とマットレスの間にスペースが空かないようにする必要があります。

マットレス上層部の素材によっても硬さが変わるため、どのような素材が表面に使われているのかも確認しましょう。

 

高反発ウレタン|硬めの寝心地

寝返りが打ちやすいタイプですが、サポート力が高く、体はあまり沈み込みません。しかし、高反発ファイバーなどと比べると体圧分散性が高いため、よりフィットした感覚があるでしょう。

こちらも細身の体格には向かず、がっちりとした体格に合うタイプのマットレスです。

 

ほどよい硬さのマットレス|迷っている方におすすめ!

マットレス選びに悩んでいるなら、中程度の硬さのマットレスを選んでみるのも一案です。硬すぎず、かといって柔らかすぎることもない、適度な硬さのマットレスが揃っており、さまざまなニーズに応えることができます。

 

ラテックス|体にフィットして支える

体にフィットする柔らかさと、体を支える弾力性を兼ね備えています。ただし、ウレタン素材の約2倍の重量がデメリットです。また素材がゴムのため、アレルギーのある人には向きません。

 

ハイブリッドウレタン|柔らかくフィットするが沈み込まない硬さ

高反発ウレタン素材と低反発ウレタン素材のメリットを活かして作られているのが、ハイブリッドウレタンのマットレスです。

低反発ウレタンと高反発素材をミックスした素材を使ったり、上層部と下層部にそれぞれ違う反発力の素材を採用することで、心地よくフィットしながらも、肩や腰が沈み込むことなくしっかりサポートします。

体格の大きい人から華奢な人まで、幅広いニーズを満たすマットレスです。

 

ポケットコイル|上層部の素材により寝心地が変わる

ポケットコイルは、内部に数百〜千個ほどのコイル(バネ)が敷き詰められた構造になっており、一つひとつのコイルが体の曲線にフィットして体を支えます。中程度から柔らかめの寝心地が好みの人に適したマットレスです。

高品質なものであれば、マットレスの硬さが合わないことはほとんどないでしょう。ただし、価格は安くはありません。予算として十万円以上想定しておく必要があります。

ボンネルコイルと同じく、寝心地がマットレス上層部の素材の硬さに影響するため、どのような素材が使われているかも確認しておきましょう。

 

柔らかいマットレス|寝心地の改善におすすめ

「柔らかめ」の素材に分類されるのは低反発ウレタンのみです。

 

低反発ウレタン|もっとも柔らかい

もっとも体にフィットするタイプです。このタイプの素材は腰が沈み込みすぎるため、腰痛を引き起こす可能性があることに注意が必要です。

 

【マットレス選びに失敗しづらい】どんな体格の人にも合うマットレスとは?

それでは一体、どの硬さのマットレスを選んだらいいのでしょう。決して安くはない買い物であるマットレス選びを成功させるには、硬さや反発力、そして手入れのしやすさや価格帯といったさまざまな角度からバランスのよいものを見極めたいものです。

さまざまなニーズに応えるマットレスとして、おすすめできるのが以下の2つです。

 

オリジナルコアラマットレス®️|ちょうどいい硬さ

オリジナルコアラマットレス®️は、層によって素材が異なるハイブリッドウレタン素材でできています。記事中の「ハイブリッドウレタン|柔らかくフィットするが沈み込まない硬さ」で説明したように、寝る人の体格を問わず使いやすい素材です。

上層部に、やわらかい低反発素材とほどよい弾力の高反発素材をミックスした独自のクラウドセルを使用することで、心地よいフィット感を実現し、下層部には高反発素材を使うことで、適度な寝返りを打ちやすいサポートを生み出しました。

独自開発のゼロ ディスターバンス®技術により振動が伝わりにくいため、隣で眠る人が寝返りしても気にならず、中途覚醒しづらいのもこのマットレスの特徴です。

また、内部に無数の気泡を含む通気性の高いクラウドセルの構造により、マットレスにこもりがちな湿気や熱を逃がし、いつまでも快適に使うことができます。


ワイングラスも倒れない?
コアラマットレス®︎の速振動吸収技術をポップに表現した動画はこちらから

 

NEWコアラマットレス®️|好みや寝姿勢に合わせて硬さを調整

オリジナルコアラマットレス®️と同様、NEWコアラマットレスも反発力の異なる3層を組み合わせています。柔らかく体にフィットしつつ、腰や肩が沈み込まないサポートにより、どの体格でも使いやすいマットレスです。

 

 

NEWコアラマットレスの特徴は、上層(トッパー)部分をひっくり返すことで、「ふつう」と「かため」の2種類の寝心地から選ぶことができるリバーシブル構造です。

季節や体調によって、マットレスの理想の硬さは一定ではなく変化するもの。マットレス選びに失敗したくないなら、ぜひ検討してみたい選択肢です。

 

 

なおコアラマットレス®️は表参道のショールームのほか、ビックカメラや全国各地のポップアップストアなどで寝心地を体験することができます。

 

 

\コアラマットレスがお試しできる直営店や店舗についてのご案内はコチラ/

 

マットレス選びで重要な「硬さ」を見極める3つのポイント

メジャーリーガーの大谷翔平選手は、パフォーマンスを高めるために睡眠を最重視していることが知られています。しかし、睡眠の価値はアスリートに限らず、すべての人に重要です。

自分にぴったり合ったマットレスを使うと、夜中に中途覚醒したり、朝起きたときの不快感などを感じることなく、すっきりとした目覚めが期待できます。


お客様からの嬉しいコメント

2023年4月30日
★★★★

寝るのが楽しみになりました
元々中途覚醒しがちだったのですが、その頻度が落ちました。身体の疲れを吸収してくれる感覚です。翌朝スッキリしています。

2023年4月30日
★★★★

最高😆
新居での新しいマットレスが欲しくて、前から気になっていたNewコアラマットレスを買いました。夫婦でシングルを二つ並べて使っています。奥さんの出勤時間が早いんですが、起きて出て行ったことが全く分からないぐらい熟睡出来ます😴

 

マットレス選びにおいて重要なチェックポイントの一つが「硬さ」です。この記事では、マットレスの硬さについて以下の3つの観点から説明しました。

 

①マットレスと腰の間にスペース(隙間)がない

②腰が沈み込まない(背骨が自然なS字を描く)

③適度に寝返りできる

 

今使っているマットレスに満足できなかったり、新しくマットレスの購入を検討しているなら、この3つの条件を満たしているかどうか確認してみましょう。

 

 

 

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