マットレスの直置きは基本NG?フローリングに寝る場合、おすすめの対策とは?
寝具コラム by Joe Chiang2023年9月22日読了目安時間: 8

マットレスの直置きは基本NG?フローリングに寝る場合、おすすめの対策とは?

子どもの安全や部屋の広さといった理由から、ベッドフレームにマットレスを直置き(じかおき)したいと考える人も多いのでは?実は、快適な睡眠のためには、衛生面などの観点から、マットレスの直置きはおすすめできません。しかし、やむを得ない事情でマットレスを床に直置きするとしたら、どんな点に注意すればいいのでしょう?マットレスの直置きがNGな理由と、どうしても直置きしたい場合のマットレスの選び方やデメリットへの対策について説明します。

マットレスの直置きは基本NG!直置きするメリットとデメリットについて

子どもの安全や部屋の広さといった理由から、マットレスを床に直置きする人もいますが、基本的におすすめできません。なぜなら、カビが発生しやすくなるからです。ここでは、マットレスの直置きがよくない理由についてご説明します。

マットレスの直置きにメリットがあるケース

マットレスの直置きは基本的に推奨できない使い方ですが、以下のようなケースでは、メリットとなる場合もあります。

メリット①:子どもの安全対策として

マットレスの直置きは、赤ちゃんや小さな子どもがいる家庭にとって安全面でメリットがあります。高さのあるベッドフレームを使用するよりも、床に直接マットレスを置いたほうが、万が一赤ちゃんがベッドから落下してしまった際の危険性が低くなるためです。

メリット②:部屋が狭い場合

マットレスを直置きすると、ベッドフレームがない分、目線が下がることで部屋が広く感じられます。「部屋が狭いので、ベッドフレームを置くと圧迫感がある」と悩んでいるなら、マットレスの直置きにはメリットがあるでしょう。

メリット③:自由にインテリアをレイアウトしたい場合

部屋が狭い場合のメリットと重なりますが、ベッドフレームを置くと、どうしても大きなスペースが必要です。しかしマットレスを直置きして寝るのであれば、ベッドフレームの分だけスペースが確保できます。インテリアを自由に配置し、より広いスぺースを使いたい場合、マットレスの直置きはメリットになるでしょう。

マットレスを直置きするデメリット

このように、マットレスの直置きにも一定のメリットはあります。とはいえマットレスの直置きはおすすめできる使い方とは言えません。理由は以下のとおりです。

デメリット①:湿気・カビが発生しやすい

マットレスを直置きすることにより、湿気が発生し、カビが生えやすくなります。

ベッドフレームを使用しないと、就寝時の体の熱が床に伝わりやすくなり、その温度差により床とマットレスの接地面に結露が発生します。これにより、直置きしたマットレスは湿気を含み、カビが生えやすくなります。この現象は特に冬によく見られます。

また、人は寝ている間にコップ1杯分の汗をかくといわれており、マットレスはこの汗を吸収しています。マットレスを直置きすると、吸収された汗が発散されづらいため、カビの原因となるのです。

デメリット②:ほこり・ハウスダストを吸い込みやすい

マットレスを直置きすると、床に近い位置で寝ることになります。このため、床のほこりやハウスダストを吸い込みやすくなります。ハウスダストやほこりを吸い込むと、アレルギーの原因となる可能性があります。

「床はいつもきれいに掃除しているから、大丈夫」と思っているかもしれませんが、ハウスダストは目に見えないほど小さくて軽いのが特徴です。きれいに掃除していても、アレルギーがある場合には、症状が出る可能性もあります。

デメリット③:底冷えする

マットレスを直置きすると、底冷えしやすくなります。床の冷気が直接マットレスに伝わるため、冬場や寒い地域に住む方、冷え性の方には辛いかもしれません。

とくにフローリングは熱伝導率が高く、熱をすぐに吸収してしまいます。体温が奪われやすいため、より冷気を感じるでしょう。また、冷えたマットレスで寝ていると身体も冷え込んでしまい、快適な睡眠が妨げられる可能性もあり、要注意です。

 

マットレスを直置きする場合の対策は?

マットレスの直置きは基本的にNGであることと、その理由について3つ解説しました。とはいえ、部屋のスペースが限られているという理由から、マットレスを直置きしたいという場合もあるでしょう。このセクションでは、どうしてもマットレスを直置きしたい場合、どのように対処すべきかご説明します。

ポイントは、湿気をこもらせないための対策です。できるだけマットレスを干すことが大切です。また、除湿シートを利用するのもおすすめです。

手っ取り早い湿気対策としては、すのこベッドを使うのが簡単ですが、ロータイプのベッドフレームを検討するのもいいでしょう。

マットレスを使用する場合、敷きパッドやベッドパッドを利用する人も多いです。これらは、汗がマットレスに直接染み込むのを防ぎ、マットレスの寿命を伸ばすために役立ちます。清潔に使うには、1、2週間に一度の頻度で洗濯するのがおすすめです。

さらに、フローリングからの底冷えが気になるという場合は、マットレスの下にアルミシートやコルクマットを敷くというのも一案です。

 

やむを得ずマットレスを直置きする場合、選び方のポイントは?

マットレスの直置きは、基本的におすすめできる使用方法ではありません。しかし、子どもの転落が心配な場合や、部屋のスペースが限定されている場合、やむを得ずマットレスを直置きするケースもあります。

そのような場合でもしっかり眠りたいという人に向けて、直置きでも快適な睡眠を得られるマットレスの選び方を解説します。

通気性の高い「スプリングタイプ」「クッション材」を選ぶ

直置きするマットレスを選ぶ場合、通気性の高い「スプリングタイプ」や「クッション材」のマットレスを選ぶことが大切です。

また、一般的にウレタンフォームは通気性がよくないと言われますが、すべてのウレタンマットレスの通気性が悪いわけではありません。さまざまな工夫により、高い通気性を確保している商品もたくさんあります。

例えば、コアラマットレス®のマットレスは、オーストラリアで特許を取得した「Kloudcell (クラウドセル)」という気泡を多く含むウレタンフォームを使用しています。フォーム自体に切り込みを入れることで、通気性を高めているのが特長です。

折りたためると掃除しやすく清潔

コアラ布団OASIS

直置きのマットレスを選ぶ場合、ひとつの基準になるのが「折りたためるかどうか」です。

三つ折りのマットレスは、使わないときにたたんで収納できるのでスペースを有効に活用できます。持ち運びが多かったり、収納頻度が高い場合におすすめです。また「接地面の床を掃除しやすい」「簡単に干して乾燥できる」というメリットがあります。

さらに敷きパッドや除湿シートなどを合わせて使えば、より清潔かつ快適に使用できるでしょう。

例えば、コアラマットレス®には、三つ折りして直置きできる「コアラフトンOASIS」という敷布団タイプのマットレスがあります。優れた体圧分散が特徴で、理想的な寝姿勢がサポートされます。マットレスの表面には、保温効果のあるキルティング生地を使用しており、裏面には冷却効果のあるポリエチレンを35%使用。季節に合わせて使用感を選ぶことができます。

包み込まれる寝心地重視なら「低反発」、寝返りのしやすさ重視なら「高反発」

一般的に「低反発ウレタンタイプ」のマットレスは、包み込まれるような寝心地が持ち味ですが、衝撃吸収性は劣っています。一方、「高反発ウレタンタイプ」のマットレスは、体圧分散性に優れ、衝撃吸収性が高くて寝返りしやすいというメリットがあります。また、低反発と高反発のウレタンタイプともに、湿気が溜まりやすいという弱点があります。

これら低反発と高反発それぞれの性能の「いいとこ取り」をしたタイプが「ハイブリッドタイプ」のウレタンマットレスです。例えばコアラマットレス®の「オリジナルコアラマットレス®」もそのひとつです。

オリジナルコアラマットレス®

ハイブリッドタイプの「オリジナルコアラマットレス®」の最大の特長は、衝撃吸収性の高さです。振動が伝わりにくいので、寝返りを打ったり、ベッドに入ったりするタイミングでも、隣に寝ている人が目を覚ましにくいのが特徴です。

一般的に、ウレタンタイプのマットレスは通気性は高くありませんが、「オリジナルコアラマットレス®」は通気性にも優れています。独自開発のウレタンフォーム「クラウドセル」を使用することで、マットレス内部にこもりがちな湿気や熱を逃がし、ムレによる不快感が軽減されます。

 

まとめ:マットレスの直置きは基本NG!マットレスは正しく使おう!

マットレスの直置きは、基本的には推奨できない使い方です。しかし、住宅スペースが限られていたり、小さな子どもがいるといった事情でどうしても直置きせざるを得ない場合、フトンタイプのマットレスを選ぶことをおすすめします。

注意点としては、マットレスを直置きする場合、常に床に敷いたままにしておくのは衛生面で問題があるということ。定期的に「立てかけて干す」ことが必要です。接地面を頻繁に乾燥させなくてはならないことを考慮すると、三つ折りして自立する敷布団タイプのマットレスがおすすめです。

コアラフトンOASIS

たとえば、コンパクトに三つ折りでき、夏涼しく冬暖かい、一年中快適な寝心地のリバーシブルカバー仕様のコアラフトンOASISなどを検討するのもおすすめです。

 

 

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